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5年目の塾講師が考える中学理科の向き合い方

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ようやく梅雨明けですね。昨晩の帰り道大雨にあたってしまい、梅雨明けを実感できてはいませんが天気予報では西日本から梅雨明けが始まっているとか?いないとか?

 

今回からブログタイトルにもあります。理系を生かした記事も立ち上げていこうと思います。

 

私は4年間塾講師のバイトをしていました、中学理科の範囲は特に長いことお世話になりました。

そんなお世話になっている塾で思ったので、生徒にとって塾の授業って面白くないのではないかと思わされたことです。

先生が笑いを取れる楽しいの意味の面白いではなく、興味深いの意味です。

(もちろん笑いが取れて明るい授業の方が良いでしょうが…今回の本題はあくまで勉強への向き合い方です(-_-;))

今回は理科の塾講師としてこんなこと思ってました!っていう記事です!

保護者さんや、これから塾講のバイトしてみたいなって方の参考になればうれしいです。

 

 

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勉強に対する思い

塾に通いたい生徒と、塾に通わせたい保護者さんの共通の目標ってなんでしょう?

はい、そうですよね。

成績向上(テストで良い点を取ること)

 

「テストで良い点を取りたいから勉強を頑張る!」

×勉強に対する思いではなく、テストに対する思いですよね。

 

そもそも何がしたいから勉強するのですか?の部分が大切なのかなと思っています

でも、この質問は高校生以上にしかしません。

 中学生は義務教育ですから、何で勉強するの?なんて質問するのは可哀そうではないですか?

理由はともかくとにかく成績を上げてほしいって思うのもよくわかります。

ですが、高校生になったとき大学で何を学びたいかってところですごく悩まれると思います。

ぜひ、どんなことがしたいのか興味を持てること見つけながら中学、高校生活を送ってほしいです。

 

理科という壁

・勉強が好きじゃない

・特に理科が嫌い

 

いっぱいいました笑

「何で嫌いなの?」って聞いたら、

⇒ 「よくわからないから」「将来使わないから」って人が多かったです。

 

確かにわけわからないですよね、中学理科…

オームの法則を気にして日常生活を送っている社会人が全体の何パーセントいるのかって聞きたいですね。

 

確かに社会人になって中学理科が必要な人は理系の限られた人だけで、ほとんどの人はいりません。

じゃあ、何で中学理科なんて勉強しなきゃいけないの?

 

僕の本当に個人的な解釈ですが

今みんなが使っているスマホや、自動車、科学って言葉で表すことができるもののほとんどの原理が中学・高校理科で学ぶことの発展だからです。

⇒ 使っているもののが何故動くのかを知ったうえで使ってほしいからです。

 

中学理科を勉強の一環とだけとらえると、こんなの使わないからって思えますけど

理科と世の中での繋がりまで教えてあげることができたら

きっと中学理科はもう少し身近に感じてもらえるのではないでしょうか?

 

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例えば…

 

湿度って?

この時期じめじめして、洗濯物も乾かない、雨に打たれてさらにびちゃびちゃ(昨日の私か…笑)、本当に嫌ですよね。

 

「こんなにむしむししてたら、湿度100%なんじゃないの?」

ってだれか言いませんか?

 

「湿度100%って水の中ってこと?」

クラスに一人は言いますよね?

 

さて、ここまで読んでくれた皆さんに質問です。

湿度100%を友達やお子さんに説明しようと思ったらどうしますか?

小さいお子さんなら「周り(空気中)に水がいっぱいあるんだよー」

で良いと思います。そこから何でいっぱいあるのー?って疑問に思ってもらえたらなおうれしいですね。

 

中学生向けに説明してみますね。

中学で習う乾湿計を使うとわかりやすいのではないでしょうか?

 

 

「何それ?」

って方には学校の理科室を思い出してください。

壁に温度計が2本ついたものがありませんでしたか?

そう、あれです。

 


乾湿度計posted with カエレバ 楽天市場Amazon

 

↑こんなのです。画像小さくてすみません…温度計が2本ついているのです。

片方は普通の温度計ですが、もう片方は純水を球部に浸した温度計になります。 

 

 

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適当な絵ですが、こんな感じです。湿球温度計は水にドボンしてるわけではなく、水で湿らせたガーゼで包まれています。分かりやすくするためにドボンしているのでお間違えなく笑

 

乾球温度計は室温を示しています。

 

では、湿球温度計は??湿度??違うのです。湿球温度計も普通の温度計なので、温度を示しています。でも水に浸っているので、水の気化熱によって室温より低い温度が示されています。

 

気化熱??

 

洗濯した洋服は最初は湿っていますが、時間がたてば乾きますよね?その代わり部屋干しなら部屋の空気が湿ります。服の水分量と部屋の水分量を均等にしようと、水分の多い服から部屋の空気へと水が逃げるのが気化です。これはどんな液体でも起きて、その気化するときに熱を奪うのが気化熱です。

 

よく言われる例は、注射の前にアルコールを塗ると冷たく感じますよね。アルコールは冷蔵庫から出してきたわけではないので部屋の温度と同じです。でも、部屋の空気にはアルコールがないのでそこに逃げるので気化します。その時に皮膚から熱も奪います。それが気化熱のイメージです。(言葉足らずだったらごめんなさい)つまり、湿球温度計は気化熱で冷やされた温度を示します。乾球温度計湿球温度計の差から湿度がわかります。(求め方は乾湿計の表から見ればOK)

 

湿度100%とは? 

乾球と湿球が同じ温度の時、湿度100%となります。

湿球の水が気化できないくらい空気中に水分がいっぱいあるのです。

ここで一つだけ注意点ですが、この空気中の水分は温度によって量が変わります。

冬は湿度が低くて夏は湿度が高い理由の一つは温度の違いであることもわかりますね

 

 

まとめ

初めて、2000字超えの記事になってしまいました。

読んでいただいた方ありがとうございました。

これから、塾で理科の講師をされる方はぜひ理科と身の回りとのつながりを教えてあげてください。少しでも理科に興味持てそうだなって人が増えてくれれば幸いです。

 

 

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